FreeBSDのインストール
まずは、FreeBSDのインストール。私はFreeBSD8.2をMinimalでインストールし、X Windowシステム等のデスクトップ環境はインストールしませんでした。作業はすべてコンソール、もしくはsshでリモートログインして行ないます。Minimalだと余計なソフトウェアが入らないので、インストール直後のディスクは300MBほどです(Portsもインストールすると800MBほどになります)。ちなみに、私はFreeBSD8.2をVirtualBoxというフリーなx86仮想化ソフトウェアを使って、WindowsXP上で動かしました。 別途ハードウェアを用意しなくてもテストできますし、環境の複製や、やり直しも簡単にできるので非常に便利です。もちろん、普通のハードウェアにインストールしても全く同じでとくに変わるところはありません。
FreeBSDには、Portsというソフトウェアをソースコードから簡単にインストールできるようにするシステムがあります。Portsを使うと、ソースコードを取得してパッチを当て、コンパイル、インストール、バイナリパッケージの作成という一連の手順が自動化されます。Portsは、通常 /usr/ports 以下に展開されます。FreeBSDのインストール時に「Ports Collectionをインストールするか?」と聞かれた場合はインストールしておいてください(後から sysinstallコマンドでインストールすることもできます)。
必要なツール・ライブラリのインストール
ファイルの内容やコマンドの入力を示すのに次のような表記を使います。端末での入力は、背景が黒の枠で示します。 # <-- 行の頭が「#」の場合はrootユーザーを示します。 % <-- 行の頭が「%」の場合はroot以外の一般ユーザーを示します。「#, %」はコマンド入力のプロンプトなので、実際には入力しないでください。
ファイルの内容などは、背景が白(うすい黄)の枠で示します。
/etc/make.conf
私の環境では、X Windowシステムを使いませんので、/etc/make.conf
に以下の行を追加しています。 WITHOUT_X11=yes BATCH=yes「
WITHOUT_X11=yes
」を指定しないと、Portsインストール時にX Windowシステム全体をコンパイルしようとするかもしれません。「BATCH=yes
」は、portupgrade等のツールで一気にインストールしているソフトウェアをアップデイトする場合に、いちいち会話モードでコンパイルの選択肢をダイアログで聞かないようにする為に指定してます。 Monoのインストール(かなり時間かかります)
# cd /usr/ports/lang/mono && make install clean
Nantのインストール
Monoに依存するので、Monoインストール後に実行します。# cd /usr/ports/devel/nant && make install clean
Sqlite3のインストール
OpenSimが使うデータベースです。MySQLも使えますが、今回はお手軽な sqlite3 を使います。# cd /usr/ports/databases/sqlite3 && make install clean
libgdiplusのインストール(これもわりと時間かかります)
# cd /usr/ports/x11-toolkits/libgdiplus && make install clean
ODE(Open Dynamic Engine)のインストール
そのままコンパイルすると不具合があるので、以下のMakefile.localファイルを /usr/ports/devel/odeに作成します。# # Makefile.local --- Local settings for OpenSIM # CONFIGURE_ARGS+=--disable-asserts CONFIGURE_ARGS+=--enable-shared CONFIGURE_ARGS+=--disable-demos CONFIGURE_ARGS+=--with-drawstuff=none pre-configure: @cd ${WRKSRC} && ${SH} autogen.shその後、make install します。
# cd /usr/ports/devel/ode && make install clean
rootユーザーでインストール作業するのはこれで完了です。
(その3に続く)
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